群馬県富岡市妙義町岳
ウィキペディアから
赤城山、榛名山と共に上毛三山の一つに数えられる。 急勾配の斜面と尖った姿が特徴的で日本三大奇勝の一つである。 また、日本百景に選定されている。
妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・
丁須ノ頭などを合わせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている。 特に下仁田側から眺望できる金洞山は別名中之嶽と呼ばれ、親しまれてきた。 奇岩がいたるところに見られる妙義山の中でも中之嶽の景色は圧巻で、中腹を巡る第1石門から第4石門を始め、ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩・ユルギ岩・虚無僧岩といったユニークな名前の岩石群は日本屈指の山岳美と讃えられている。 石門巡りコースは中之嶽神社が
発着点となっている。 妙義山東面中腹には荘厳な妙義神社が建立されている。
Road Map :上信越道を松井田妙義ICで降りれば登山口まで10分程の距離。
Route Map:妙義神社から表妙義上級者コースを堀切峠まで縦走し、中間道の遊歩道を妙義神社まで帰る。
標高差:674m
トータル:6時間21分
相馬岳 |
堀切峠 |
中間道分岐 |
第二展望所 |
駐車場 |
10時19分 |
11時52分 |
12時10分 |
12時54分 |
13時25分 |
相馬岳から堀切峠、中間道を経て妙義神社まで:3時間06分
表妙義を歩き終えて
多くの山での危険個所は大体大したことがないが、表妙義は小便をちびる程ではないが、結構危険性を含んだコースであり、ハイキング気分では行かない方がよいと思います。
自分的な危険度ランキング1位は大山の剣ヶ峰であるが、あそこは登山禁止なので、登山可能なコースとしては今のところ、表妙義が1位となる。
中之嶽山麓、奇岩巡り−−−リンク
下山後は中之嶽神社の駐車場に車で移動して石門、奇岩巡りをする。軽い気持ちで散策気分であったが、実際に歩いてみると随分とハードな道だった。
しかし、石門のスケールの大きさには感激した。
今日の温泉
妙義神社から直ぐ近くの”もみじの湯”(500円)で汗を流す。 露天風呂からは正面に妙義山を眺めることが出来、中々良い温泉ではあった。
日本三大奇勝
妙義神社から相馬岳まで:3時間15分
駐車場 |
大の字 |
奥の院 |
玉石 |
大のぞき |
天狗岳 |
相馬岳 |
07時04分 |
07時48分 |
08時15分 |
08時55分 |
09時10分 |
09時46分 |
10時19分 |
県道を登山口に向けて車を走らせている途中で見た ”表妙義山”の全貌。
六甲山、八ヶ岳と同じく ”妙義山”と言うピークは無く、山全体を ”妙義山”と呼んでいる様だ。
”裏妙義”はここからは見えていない。 今日は鷹返しまでの縦走予定であるが、中之嶽山麓の奇岩巡りもしてみたい。
妙義神社前にある大きな駐車場には綺麗なトイレも完備されている。
ここは観光者用の駐車場であり、登山者用は道を挟んで反対側にある。
駐車場から見た表妙義(白雲山)の全容。 周辺には色の白いサクラが
満開となっているが、さくら色のサクラはまだ蕾の状態であった。
雨が降ればくさり場が更に危険とあるが、幸いにも今日は良い
天気になってくれて安全な山歩きが出来るだろうし、
絶好の花見日和にもなってくれた。
山門を抜けた神社裏から登山道は始まるのであるが、神社裏は
現在工事中であり、山門を抜けて右に曲がっていく。
神社裏側の登山口。 一般的には ”大の字”から西に向かって
周遊するらしいが、今日は ”上級者コース ”と書かれた
”白雲山頂コース”にトライする。
沢を渡ると樹林帯の中のきつい登りが始まる。
まもなく長いくさり場が出てくる。
傾斜は緩く重いくさりを持つ程ではなかった。
これは雰囲気を出す為にくさりを持って貰っただけ。
しかし、この後はくさりに頼らないとどうし様も無い
場面に何度も遭遇する。
44分で ”大の字”に着く。 麓のどこからでも ”大の字”が
見える様に、”大の字”からも素晴らしい展望が得られた。
なんで ”大”の字が書かれているのかは調べていない。
”大の字”への登りは垂直に近く、くさりを握り腕力で登る格好となる。
幸い、今日は登山者が少ないが、団体さんにでも遭遇すれば、
たちまち大渋滞になりそうな感じだ。
”大の字”から見た白雲山、これからこれを登るのであるが、
どこをどう登るのかは判らない。 この斜面を見ているとワクワク
すると共に心配になってくる。
”大の字”を裏側から見る。左の登山者は茨木からロッククライミング
をやりに来た人でザックには長いロープを積んでいた。 この後も何度
か会うことになる。 あっちこっちでロープワークの練習をしていた。
1時間で ”奥の院”分岐に着く。 一般ルートはこのまま進んで
中間道を散策する。 奥の院へは上級者コースとなり非常に危険らしい。
麓から見えていた岩峰の基部に着いた様だ。
この辺りからいっそう斜度がきつくなってくる。
登りが困難な所にはくさりが設置してあり、問題無く登れた。
くさりの設置もそうであるが、コースマーキングも
しっかりしており、入ってはいけない所には
”X”のマーキングがしてあった。
1時間11分で ”奥の院”に着く。 奥の院の名前通りに
岩窟の奥の奥にあり、湿っぽく不気味である。 代表として
奥まで行ってみるが、行くほどの所ではなかった。 奥の院は
本殿から離れて山奥にあるので奥の院と呼ばれているらしい。 よくあるパターンだ。
普段からこんなのに興味がないので余計に感じるのかも知れないが
”何じゃ、これだけか!”でお終い。
奥から入口を見ると代表で俺を行かせておいて、
知らん顔で喋っている二人が見えた。
奥の院の横に表妙義縦走中で ”鷹返し”と並び最大の難所と
言われたくさり場がある。 岩自体のグリップが悪く、しかも、
濡れているので危険度は大であるが、妙義にはこれを楽しみ
に来た様なものなので、楽しく登らせて頂く。
常に腕でのホールドが必要なので腕力で登る感じ。
上に行くほど斜度がきつくなっているのが恐怖感を
倍増してくれる。
腕力が無い分、体重も軽いので垂直の登りでも問題ない様だ。
メタボのおばちゃんはここに来ると怖い目に合いまずぞ!
先輩は山歩きよりこんな所が好きなので活き活きして登っていた。
関西人としては ”何で濡れとんじゃ!”と
突っ込みを入れたくなる程グリップが悪い。
高度恐怖症、びびり体質の俺は既に失禁気味。
無事、くさり場を登り切り、尾根筋に出ると南面に ”金鶏山”が見えた。
こちらは北側に広がる岩峰尾根とその向こうの ”裏妙義”を見る。
流石は日本三大奇景ではあり、しばし見とれてしまう。
更にくさり場は続き、岩登りを充分楽しませてくれた。
この景色の中で、こんな岩場登りを
楽しめるなんて流石は ”妙義山”だ。
してやったりのポーズ?
北西には雪を被った ”浅間山”が見える。 現在は内輪山までの登山が可能
になった様で、黒班山までしか登っていない自分に取っては是非登ってみたい
山である。 噴煙を上げている様であるが、山頂の雲と混ざってよく判らない。
尾根に出てしまうと急峻な斜面の登り下りを
繰り返しながら進んでいく。
歩いてきた尾根を振り返り見てみると、そこを歩いて
いる時には気付かなかった凄い岩峰が聳えていた。
小さいながらも急峻な岩峰登りを何度も繰り返す。
じっちゃん、大丈夫ですか?
二人ともお孫さんが居る歳なのに元気なもである。
2時間06分にて ”大のぞき”に着く。 垂直の岩峰のてっぺんでは
あるが、ここまでにこれ以上の岩峰を2ヶ所を通って来ている。
大のぞきレベルの壁はあちこちにあるのだ。
隣りの岩峰も凄い切り立ちであり、
この後、この上を通ることになる。
登った以上は下りがあるのだが、
下りもくさり頼りで降りることになる。
元気なじっちゃんに付いて行く為におっちゃんも頑張って下る。
今日で又、寿命が縮まってしまったわな。
大の字で出会ったクライミングあんちゃんは、
このくさり場で下降の練習を何度もしていた。
2時間42分で ”天狗岳”に着く。 先ほど、大のぞきから見ていた
ピークであり、ここも南面は鋭く落ち込んでいる。
天狗岳のピークを振り返り見る。
”天狗岳”からは北側に回り込み激下りをしていく。
下り切った鞍部が ”タルワキ沢”の分岐となる。 ここから中間道
に降りることが出来、相馬岳から先の登山道は危険なので、
相馬岳登頂後はここまで引返して下山しなさい。 となっていた。
タルワキ沢から急登を登り切ると穏やかなヤセ尾根になる。
両側が急峻なヤセ尾根ではあるが、樹木が茂っているので
恐怖感はまったく感じられない。
南面はどこもかしこもこの様な切れ込みになっている。
中之岳側の星穴岳を見るとぽっかりと穴が開いており向こう側が見えている。
これが星穴岳の名前の由来か。
3時間15分にて妙義山最高峰の ”相馬岳”1,104mに着く。
樹木が多く大展望とは行かないが中之嶽方面、裏妙義はよく見えていた。
相馬岳から先は上級者でも非常に危険と書かれているが、”鷹返し”とやらのくさり場を見てみたいので行ってみることにする。
相馬岳からの下りは激斜面なのにくさり、ロープの設置が
まったく無い。 これが ”ザイルが必要”との理由か。
登りならまだしも下りはザイルの必要性を充分感じた。
岩がごつごつしているお陰で探せば足掛かりはある。 それぞれが思い思いに
足掛かりを探しながら下っていく。 これも無料のボルダリングと思えば
楽しいものだ。
ヤセ尾根を下ると沢が見えてきた。
しばし、沢道を歩くことになる。
沢は苔生して滑り易く予断を許さない。
斜面のトラバースも緊張を無くせない個所ではあった。
急な斜面では恥ずかしながら
バックオーライ状態で下って行く。
少し廻り込んだので ”浅間山”も少し形が変わってきた。
”鷹返し”とはどこなのか? 多分、一番手前の切り立ちと
思うが、あれがそうなら相当のくさり場なのだろう。
今日は行かないまでも真下から眺めてみたい。
4時間48分にて下山予定の ”堀切峠”に着いた。 鷹返しを見に行く
予定であったが、”鷹返し”までは2〜3のピークを超える必要がある
ので、それの往復は辛かろうと今日は諦めて堀切峠から下山する。
度胸ためしに崖っぷちに ”うんこ座り”してみたが、
後ろを見ない様にしても、やはり怖い。
”遊歩道”は全般に単調で面白くないが、
岩峰横をすり抜けて行く所もあった。
下山途中に ”東岳”を見ると、ここにも奇岩群が聳えていた。
”東岳”へ登る尾根が ”鷹返し”となっている。
中間道は途中に展望所がある位で、他にはこの
”大黒の滝”以外に見所がほとんどない。 しかも登り下りが結構ハードであり、遊歩道としてはきつい道だった。
5時間06分で中間道の分岐に出て、後は中間道を
妙義神社までひたすら歩いて戻る。 中間道の更に下には
道路が通っているがバスは通っていない。
奥の院
奥の院のくさり場
みょうぎさん
2024年2月24日改定
振り返り、下山して来た ”バラ尾根”の険しいピーク群を見る。
”堀切峠”から初心者向きの登山道である ”中間道遊歩道”に入る。